暗き夢の果て

採点:666点
HP:裏棚堂
作者:ハル

作品:暗き夢の果て

■評価■
物語力:7/10
文章力:6/10
総合力:6.5/10

ジャンル:ファンタジー

コメント:
毎回の批評で述べていますが、ファンタジーの批評は苦手です。何故なら、ファンタジーは書くのが難しい作品だと思うから、批評がどうしても辛めになってしまうので……。文章は基本的にはうまいと思います。しかし、文章の流れで、わざわざその言葉を使わないでもいいのではないか?というような表現がありました。例えば、失念。主人公はそのことを失念していた。よりも、主人公はそのことを忘れてしまっていた。という表現の方が意味は同じですが、文章の流れを考慮すると、適切なように感じられました。同じ意味の言葉でも、文章の流れなどで、その場にあった使い方をしなければ、おかしな文章になってしまいます。ストーリーは展開として非常におもしろいと思いました。しかし、物語の進行が作者本位な流れで流れすぎなようにも思います。まず、一人にしていては殺されるから家に一人で置いていけないのに、なぜそんなにも迫害を受けているのに住む町が見つかるのか?それまで転々としていたという表現があったが、なぜ転々とできるほど受け入れる街があるのか?が気になりました。そして、突然、魔法の話がでてきたり。もっと前に、魔法が通常としてある世界という構築が必要だと思います。魔族などの説明はしっかりとしているのに、その辺が説明無く物語が大分動き始めてから突然出てくると、え?って感じてしまいます。それとおじいさんが毒に犯されるシーン。その魔法でも毒を消すことの出来ない草。あまりにも突然出て着すぎて、そして、あまりにも都合よくおじいさんがそれを爪によってくらってしまう。そして、瞬時にそれが、その草の毒だと判断できてしまう。その全ての要素が都合が良すぎて、大きな不自然さを感じました。おそらく連載ということで、最初から最後までの一貫した物語の流れを決めて書いているのではなく、その場その場で進行していっているのだと思ったのですが。連載は既に上げたものを書き換えることができないので確かに難しいです。しかし、物語に不自然さがあっては、物語の世界に入り込むことはなかなか難しくなります。不自然さがでない展開を心掛けたらすごい、おもしろいお話になると思います。

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