野兎と銀獅子

採点:620点
HP:野兎と銀獅子
作者:卯月魁

作品:野兎と銀獅子

■評価■
物語力:6/10
文章力:5/10
総合力:6.2/10

コメント:
 まだ未完結の作品ですから、文章構成の点数を重視しました。
表現技法は詩的な比喩を多用されていますね。世界観を構築させる上では役に立ちましたが、正直、くどく感じました。一文か二文に抑えるべきところを、二〜三ページに引き延ばしていたり、重視した表現をそのまま使っていたり、少々雑に思われました。頭を捻って繊細な比喩を生み出されているのは承知しており、また感心もしましたが、それをたらい回しのように扱うのは如何なものかと。
物語も点数を付けている以上、こちらも指摘させて頂きます。
まず、物語を構成する上で最も重要になってくるのは、全体の筋書きではなく登場人物の性格だと思います。何故なら登場人物の性格によって立場が逆転したり、雰囲気ががらりと入れ代わるからです。当作品に登場する人物の中で、キャラクターとして確立しているのはラザフォードだけなように思えました。他は会話がある度に人物像が歪みます。
それの要因は、必要以上に重ねてしまった説明文ではないでしょうか。悲劇のヒーローを描き過ぎです。どんなに繊細な色使いでも、何度も重ね塗りをすれば滲んでしまいます。
つまり、そこで文章の問題点と物語の問題点が交錯するわけです。
まずは添削をしてみてください。不必要な文章が目に付くはずです。読み手の想像に任せる部分を作ることを意識しながら行えば、上手くいくでしょう。
それだけで作品のレベルは上がりますし、加えて、分量を減らすことによって物語の展開がよりシャープに覗いてくるはずです。


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